看護師に復職して失敗した事例

看護歴7年目で辞めた女性(41歳)

無理して看護師として復職するも・・・

3人目を出産後、1年以上はゆっくり育休をとろうと思っていました。
でも住宅ローンの関係で「育休中は無職とみなされるので、住宅ローンは承認されない」と言われ、急遽2ヶ月半ほどで復帰することになりました。
それからまさしく乳飲み子を抱えながら仕事をすることに。
でも強引に仕事を始めると生活リズムはメチャクチャになります。
子供たちの習い事の送り迎え。
自分の勤務。
勉強会や研修。

夫が仕事時間を削ってしていたこともあり、「子供たちがしたいことを最優先にできるようにしよう」ということで「仕事はやめてゆっくりしなよ」と夫から言われ、やめることにしました。

といっても、自分がそのとき負っていた仕事はきっちり終えたかったので、年度末での退職を考えました。
自分の中では、半年以上前にやめることを決断しましたが、そうしたことで逆に仕事に励むことができたし、退職してからの生活も楽しみにすることができました。

仕事をしていた部署は終末期の方が多く看取ることも頻繁にあったので、そこに至るまでの家族との葛藤やら患者さんの苦しみやら相当なものがありました。
だからやりがいが大きい分、精神的に疲弊する部分も大きく「看護に疲れた」と、心のどこかで看護師を辞めたいと思っていたようです。
この感情が退職することの大きな後押しになったような気がします。

それから、何より仕事のために子供たちに無理を強いたり、我慢させることの辛さも積み重なっていたことも、やめる理由の一つでした。
夜勤の時は夫が帰宅するまで子供3人で留守番していてもらうことも多かったのですが、「行かないで!!」と泣き叫ぶ三男をひきはがして出かける時の、切なさ。

もうそんな思いはさせたくないなと、その都度思っていました。
子供は、必死に働く親の姿に感じることも多々あると思います。

でも、子供の小さい今しかできないこともある、こちらを優先してよかったと今は思っています。