精神科に転職をお考えの看護師の皆さん、こんにちは。
イキナリですが精神科にどんなイメージをお持ちですか?
・怖い
・暴力
・薬物
確かに精神科は、負の要素が強いです。
実際に働いてみるとそれを強く感じます。
ハッキリ言って、精神科の転職はオススメできません。
(理由は後ほど書いてあります)
私自身、甘い考えで転職してしまい、そのギャップに苦しみました。
そこで今回は精神科の本当のデメリットを中心に書いてみました。
(メリットもちょろっと書きました)
精神科に転職したいのであれば、その実態を必ず知っておきましょう。
辛口ですがご了承ください。
暴力が怖い
精神科には暴力という恐怖があります。
最近では少なくなったとは言え、少なからず「患者さんからの暴力」は存在しますし、他の診療科と比べるとその確率は高いです。
例えば、私が働いているのは慢性期病棟なので、突発的な暴力は少ないほうです。
しかしそれでも何度か痛い思いをしています。
私が初めて受けた暴力は、食堂で患者さんが落としたスプーンを拾おうとして、顔面を思いっきり蹴られたことです。
脳震とうを起こして、そのまま隣にある外科外来に運び込まれ、色々精密検査を受け、大事をとって1日入院となりました(人生、初入院でもあった)
その患者さんは、みんなが大騒ぎしている中、何事もないように食事を続けていたそうですが、蹴った理由について「顔があったから蹴った」と・・・。
精神科とはこういった場所です。
ところで精神科では「箸(はし)」を食事後に必ず回収しています。
なぜだと思いますか?
そうです。
凶器になるからです。
夜勤の見回り中に暗闇に潜んでいた患者さんに箸で肩を刺されたなんて言う事件もあったくらいです。
「患者さんが怖い」
暴力への恐怖で退職する看護師は多いです。
腕を食いちぎられる看護師、スプーンで目を潰される看護師、皮膚が剥がれるほどの剛力で爪を立てられる看護師。
そんな光景を目の前で見てしまえば無理ありません。
何の文脈もなく突然暴力が飛んでくることもありますからね。
怖いのも無理はないです。
私の場合は「脳震とうってこんな感じなのか・・・」と、意外にもそこまでの恐怖が生まれなかったため、何とか続けられています。
蹴ったのが女性患者だったことも、幸いしたのかもしれません。
このように精神科では、少なからず暴力への恐怖と向き合うことになります。
やりがいが無い
「精神科にはやりがいがない・・」
そういって辞めていく看護師は多いです。
これにはいくつか理由があるようです。
まず看護がない点です。
精神科では、看護らしい看護がありません。
もちろんバイタルだったり、服薬管理だったり、筋肉注射、採血などはあります。
でも病棟でバリバリ働いていた人にとっては、物足りないと思います。
この辺りは、転職者の方は皆さんある程度予測はしているようですが、実際働いてみると予想以上に・・・。
といった感じのようです。
さらに病棟と大きく違うのが「患者さんが治らない」という点です。
精神科は「治す」のではなく「現状維持」の世界です。
こんなこと書くと不快に思う方もいるかもしれませんが、多くの病院はそうだと思います。
実際、精神病棟に入院しているのは、90%以上が慢性期の方です。
もちろん退院される方もいますが、多くの場合「完治」ではなく「一時的」です。
薬で症状を抑え込み、一時的に改善したのを見計らっての退院です。
しかもそれは家族や患者さん自身が望んでいない無理やりな退院も多くあります。
でもなぜ強引に退院を?
看護師ならピンときますよね。
そうです。
診療報酬です。
精神科は3か月以上の入院で診療報酬がガクンと下がります。
だから丁度3か月で退院させるのです。
しかも自宅に戻ってからは、系列の心療内科に通院させ、前回の入院がリセットされて満額の診療報酬がもらえる頃に再入院・・・。というサイクルを繰り返しています。
精神科の患者さんは治らないゆえに、その一生を囲い込んで、病院の安定した収益としています。
これが「病院から地域へ」を進めた結果です。
もちろん現場の医師や看護師は、全力で患者さんと向き合っています。
でも精神病は現代医学で治りにくいのも事実です。
例えば、精神科に入院している患者さんの約8割を占める「統合失調病」は、いまだに原因が特定されていません。
そのため有効な治療法も確立されていません。
患者さんの様子を見ながらいつも手探りです。
患者さんも 、現場のスタッフも一生懸命です。
回復へ。少しでも。1歩でも。1ミリでも前へ。
そんな努力の結果、患者さんは少しずつ症状が改善し自宅に帰れるのです。
でも数か月後には再入院・・。
そこだけはどんなに努力しても変わりません。
そうなると治療の目的は「完治」ではなく「現状維持」に主軸が置かれるようになります。
腫物を触るかのように、波風を立てず、平穏に・・。
この現状を批判する方もいますが、多くの病院がこうなっています。
そんな病院で看護師として「どんなやりがい」を見つけるのか?
諦めて退職する人もいれば、やりがいを捨てただ働くだけの人もいます。
これが良いと思うか、悪いと思うかは人次第だと思います。
看護がなく、患者さんも治らない。
私は何のためにいるんだろう・・・。
看護師にとって耐えがたいのはよくわかります。特に今まで第一線で看護をしてきた方にとっては。
でもこれが精神科の現実です。
将来の転職が不利になる
精神科で働くと、将来の転職が不利になります。
精神科では一般的な看護スキルがほとんど身に付かないからです。
精神科の看護といえば、患者さんとのコミュニケーションが中心です。
看護らしい看護と言えば、採血とバイタル、服薬管理くらいです。
たまに筋肉注射や点滴でしょうか。
あとはひたすら生活サポートです。
傾聴(話し相手)、金銭管理、服薬管理、買い物代行、外出サポート、OTサポートなどなど。
特に多いのが傾聴でしょうか。
傾聴と言っても色々あり、ただの世間話から、怒られたり、慰められたり、喜ばれたり、泣かれたり、妄想話を聞いたり、脅迫されたり、興奮を抑えたり。
傾聴はとても大切な仕事です。
ただ「スキルが身に付くの?」と言われると「うーん・・」となってしまいます。
たしかに患者さん個人への対応スキルは身に付きます。
でもそれが、他の患者さんにも応用できる幅広いスキルなの?
と、言われると「うーん・・」となってしまうのです。
これは精神科に限らず「これで間違いない!」という治療法が確立していない診療科の宿命かもしれません。
このように精神科は、一般的な看護スキルが身に付きません。
精神科に長く勤めると、他の診療科に転職しづらくなります。
実際に5年目・10年目の方が、外科病棟や訪問看護に転職していき、そこで通用せず、また戻ってくる姿は何度も目にしました。
将来、精神科にしか転職できないのは、人生のリスクとなるでしょう。
精神科は、そこまで数が多くないため、選択肢は確実に狭くなります。
もちろん最近では心療内科クリニックが増えています。
でもこういったクリニックは看護師求人がほとんど出ません。
なぜだかお分かりですか?
そうです。
看護がないからなのです。
心療内科クリニックでの看護師の仕事は、受付、診察補助、雑務などです。
看護師が必要ないのです。
病棟のように「看護師は何人必要」という基準もないので、看護師が0人という心療内科も珍しくありません。
お金がかかる看護師よりも、安く雇える事務員さん。
将来結婚して、子供を産んで、クリニックにでも復職しようかな、という定番のルートは、精神科には当てはまらないのです。
精神科では、子育て後も病棟がメインの働き口です。
しかも身に付けたスキルは、他の病院で役立たないかもしれません。
このように精神科は将来の転職に難ありです。
■一旦まとめ
ここまで精神科のデメリット3つを書いてみました。
・暴力
・やりがい
・将来の転職
一言でいえば「デメリットが大きな職場」です。
それゆえに離職率も高い傾向があります。
ただその一方で「精神科特有の働きやすさ」もありました。
次はそんな精神科のメリットを書いてみます。
↓↓↓
楽
精神科は楽です。
色々と。
まず仕事そのものが楽です。
看護が少ないですから。
インシデントのプレッシャーから解放されますし、常に勉強し続ける毎日からも解放されます。
また20代~50代の若い患者さん中心の病棟では、ADL自立の方が多く、介護も少ない傾向があります。
ただし注意していただきたいのが、認知症の方を多く受け入れている病院です。
その実態は精神科という名の「認知症病棟」です。
精神科というよりも老人ホーム状態のため、1日中介護に追われます。
しかも精神科に入院する認知症の方は、他の病棟に入れなくなった方が多く、くせ者揃いという・・。
ここで何年も働くのは、体力的にも精神的にもかなり厳しいと思われます。
次に精神科が楽な点を挙げると「残業の少なさ」でしょうか。
一般病棟と比べて、仕事量の絶対量が少なく、残業はほぼありません。
もちろん病院によって差はありますが、精神科の傾向として残業は少ないです。
ナースコールもあまり鳴りませんし、一般病棟のような急変はほぼないですし、新規の入院もあまりありません。
同じ患者さんの再入院はちょくちょくありますが、ルーティンワークの一つです。
1日がゆったり流れ、定時前にはシッカリと業務を終わらせて待機し、17時45分キッカリに終了という感じです。
ただしスーパー救急など一部の精神科はこの限りではありません。
突発的なトラブルも起きますし、緊急の措置入院も入ります。
アルコールや薬物中毒の方もバンバン運ばれてくるため、かなり怖いみたいです。
しかもスーパー救急に来る患者さんは、他害や自害の危険が高い方ばかりです。
(スーパー救急では働いたことがないため聞いた話で恐縮です・・)
のんびりと普通に働きたい方は、スーパー救急は辞めておきましょう。
精神科でバリバリ働きたい方向けのハードな職場です。
さらに精神科は夜勤も楽です。
患者さん達は、薬でぐっすりですので。
夜勤中は座っている時間も長く、ヒマな時間もあるくらいです。
見回り、パソコン触る、夜食、パソコン触る、仮眠、見回り、パソコン触る、夜が明ける、申し送りという感じでしょうか。
パソコンばかり触っています・・。
EXCELの操作は無駄に上手くなってしまいました。
患者さんの徘徊でバタバタするときもありますが、多少のハプニングは時間が早く過ぎるため個人的には歓迎でした。
もちろんスーパー救急や一部の急性期は、夜勤中もかなりの激務と聞きます。
夜間は措置入院の件数が跳ね上がりますから。
そういった所を避け、一般の精神科であれば、一般病棟に比べるとビックリするくらい時間がゆったり流れます。
未経験でも転職しやすい
精神科は未経験でも転職しやすいです。
看護がほとんどないですからね。
経験の差があまり気になりません。
でも精神疾患の知識が必要なんじゃ?
確かに精神疾患の知識だったり、経験はあったほうがいいです。
ですが何度も書いているように、精神疾患はその多くが原因を特定できていません。
そのため参考書によって書かれていることが違ったり、病院ごとに治療法がバラバラだったり。
実際、ドクターも分かってないですし、先輩看護師も分かってないですし、患者さんも分かってないですし、誰も分からないから治らないのです。
現場レベルでいえば薬の力に頼りっきりです。
薬で抑えて、何とか現状を維持していこうという雰囲気です。
傾聴の「話を真摯に傾聴し、肯定も否定もしない」という暗黙ルールは、現状維持に最もふさわしいからこそ支持されているのかもしれません。
もちろん精神疾患は、患者さんごとの個人差が大きいため、カルテや個別の対応マニュアルをしっかり目を通さなければいけません。
そういった意味でいえば「スキル」よりも「慣れ」が重要視される現場でもあります。
だからこそ未経験でも入りやすいのです。
雰囲気が良い
精神科は、他の病棟と比べても独特の雰囲気があります。
言葉で表現するのは難しいのですが、あえて言わせていただくと「柔らかい」というイメージでしょうか。
一般病棟の体育会系女子、強烈な上下関係、圧倒的なまでのヒエラルキー、ピリピリ、ギスギス、足の引っ張り合い、とは全く違います。
ファミレスのバイト的なほのぼの感がどこかあります。
もちろん人間関係がきわめて良い半面、看護に対する姿勢が少々甘くなりがちです。
この辺りは院長、師長、ドクターの方針にもよるようです。
でも私は色々な精神科を見てきましたが、ほぼ例外なく「精神科独特の緩さ」がありました。
ではなぜ精神科は柔らかくなるのでしょうか?
それは色んな理由があります。
まず1番は「男性看護師」が多いことでしょう。
体感的には男女、半々くらいでしょうか。
精神科に男性看護師が多くなる理由は、予想がつくと思いますが、力が必要になる場面があるからです。
暴れる患者さん、患者さん同士のケンカ、脱走する患者さん。男性スタッフが我先にと走ってくれます。
で、職場に男性がいると雰囲気が全然違います。
女性看護師が「女性らしく」ふるまいます。
なぜか皆、温和になります。
これは看護師だけではなく、患者さんにもそういった傾向がります。
女性患者さんが不穏なときに、女性看護師が対応しても状況が悪くなったりしますが、男性看護師が入ると、なぜかスッと収まることがあります。
だから女性患者さんには、男性看護師が付くケースも多々あります。
一般病棟では、男性看護師の活躍の場は少ないですが、精神科ではその逆な感じでしょうか。
だから精神科に男性スタッフが集まるのかもしれません。
このように精神科は男性スタッフが集まるため、温和な職場になりやすい傾向があります。
だからギスギスとは無縁の、ファミレスバイト風の雰囲気になるのかもしれません。
ただし男性が多いとある問題が起きます。
そうです。
恋愛問題です。
そういった浮いた話は、かなり聞きます!
精神科の男性看護師は、5割増しに見えますので。
ヘルプがかかって男性看護師がナースステーションから飛び出していく姿は、やっぱりカッコイイです。
40代の髪が少し薄めで加齢臭がちょっと気になるオジサンであっても、なぜかカッコよく見えてしまいモテモテに、なんてこともありました。
通称「精神科マジック」・・・。
ただうまく付き合っているときは良くても、別れてギスギス、三角関係になってギスギス、奪い合いになってギスギスなんてことが結構起こります。
職場あるある話ですね。
それゆえに「恋愛禁止」を暗黙に掲げる精神科も結構あります。特に恋愛問題で一番ダメージを受けるのは師長なので、監視の目が厳しい病院もありました。
一般スタッフからすると、こういった浮いた話が面白くもあるのですが。
ただ私は幸か不幸か、いまだかつてそんなドタバタに巻き込まれたこともなく、平和に働いております。
が!
たまには・・。
という願望もございます。
さて、話を戻しまして。
万が一患者さんが暴れた時に、男性がいるとやっぱり安心できます。
また患者さんとの相性は、異性のほうが良い傾向もあります。
女性患者には男性ナース、男性患者には女性ナース、といった具合に。
また男性が多いとナースステーションの人間関係も良くなります。
これは精神科の仕事の楽さも影響していそうですが。
一般病棟のように極限のプレッシャーや、ハードワークとは無縁ですので。
和気あいあいとやっているところが多い印象です。
恋愛に関しては、デメリットも多いですが、しっかり化粧をしてイキイキ働いている女性も多く、メリハリもあっていいかなと。
理由はともかく楽しく仕事できるのが一番です。
夜勤が少ない
先ほど、精神科の夜勤は楽だと書きました。
夜の患者さんは、薬でぐっすりですので。
さらに精神科は、夜勤回数が少ないです。
もちろん夜勤スタッフの配置に関しては、一般病棟と変わらない水準です。
じゃあどうして夜勤が少ないのか?
そうです。
男性看護師の影響です。
男性看護師は、率先して夜勤に入ってくれる傾向があります。
というのも、男性はお給料を稼ぎたい方が多いようです。
特に世帯持ち方、お子さんがいる方、マンションを買った方、ちょっと高級な車のローンを払っている方、などなど。
どうせ働くなら夜勤でガッツリと稼ぎたいという方は、男性に多いようです。
しかも精神科の夜勤は負担が少ないですから、日勤に入るよりも楽・・、という事情もあるようです。
私は年齢的に夜勤が厳しいため月2回ほどでお願いしていますが、それでも「日勤と変わってほしい」と男性看護師から言われて、月0回になることもあります。
一般病棟も、夜勤がもう少し楽ならば率先して入る人が増え、皆がハッピーになれると思うのですが、なかなか難しい問題です。
さて。
このように精神科は、夜勤が少ない傾向があるのです。
やりがいは自分で作れる
先ほど、精神科のデメリットは「やりがいが無い」ところだと書きました。
確かにこれはその通りだと思います。
看護がほぼないですし、患者さんも治らないからです。
でもやりがいは自分で作るものです。
精神科であっても、自分自身に目標を課して、それに向かっていけば、いくらでも仕事を楽しくできます。
例えば、統合失調病は治らないかもしれません。
じゃあ私たち看護師の役割は何なのか?
少しでも楽しく、1ミリでも幸せに暮らしてもらう!
私はそう自分に言い聞かせて看護をしています。
例えば2年ほど前、コーラしか飲めない患者さんがいました。
水もお茶もジュースも全てダメ。絶対に飲まない。けどコーラだけは飲んでくれる患者さんです。
統合失調病以外にも、軽い知的障害があり、意思疎通が難しい方でした。
幼少期から父親からの激しいDVを受けており、唯一守ってくれていた母親が亡くなったのをキッカケに精神疾患を患い、コーラしか飲めなくなったそうです。
彼がコーラにこだわる理由。
それはDVを受けて泣いてた彼を慰めるときに、父親に見つからないよう母親がコッソリ飲ませてくれていたから・・。コーラは彼にとって非常に思い出深いモノなのです・・(泣)
さて。
コーラしか飲めなくても、生活に支障がなければいいのですが、色々と問題が起こります。
特に水分補給。
カロリーや糖分のこともあり、コーラが飲めるのは1日2回だけでした。
その患者さんはコーラを手渡されるとものの5秒ほどで飲み干してしまいます。
とても喉が渇いているようでした。
自由に水分補給できるようになれば、どんなに生活が楽になるか・・。
それにもし大地震などが起き被災生活となれば、コーラも手に入らなくなるでしょう。
たぶんこの患者さんは、命が危険でもコーラしか飲まないような方です。
もう少し楽に暮らせないか?
そこで思いついたのが行動療法です。
まずはコーラに少量のジンジャエールを入れて渡してみました。
いつも通り飲んでくれます。
それから毎日少しずつジンジャエールの量を増やしていきました。
半年ほど経った頃、ジンジャエールが飲めるようになったのです。
10年以上コーラしか飲めなかったのに、ジンジャエールの選択肢が増えたのです!
そこから徐々に選択肢を増やしていき、最終的にはコーラ、ジンジャエール、オロナミンC、スプライト、炭酸水が飲めるようになりました。
水やお茶にまで行きつければよかったのですが、どうしても炭酸からは抜けられませんでした。
それでも選択肢が1つから5つに増えたことで、生活はしやすくなったはずです。
特に無糖の炭酸水が飲めるようになったことで、健康を気にせず、いつでも水分補給ができるようになったのは大きかったと思います。
今その患者さんは、炭酸水を専用のポシェットに入れ、肌身離さず生活をしています。
たまにですが、お母さんの思い出話をしてくれるようにもなりました。
プシュッ!
と、炭酸の音が聞こえるたびに、私は思うのです。
1ミリでも前に、楽に、幸せに。
これが私のやりがいです。
精神科のまとめ
精神科には3つのデメリットがありました。
・暴力
・やりがい
・将来
次に精神科いは4つのメリットがありました。
・楽
・未経験OK
・雰囲気良し
・やりがいは作れる
くどいようですが、私個人の考えとして、精神科はオススメできません。
ギャップの大きな職場ですし、病院による格差も大きいですし、やりがいを見つけにくい場所でもあるからです。
ただその反面、私のように精神科が合う人には、大変おすすめできる職場です。
「我慢強く患者さんと向き合える」
これが精神科に向いている人だと思います。
精神疾患は、多くの患者さんにとって一生付き合っていくものです。
だから私たちも長い目で患者さんと付き合わなくてはいけません。
このあたりの感覚は急性期でやってきた人にとって、大きなジレンマとなるでしょう。
でもこれが精神科です。
患者さんとジックリ向き合える。
そんな人が精神科に向いていると思います。
それじゃ!