病院で働くナースを見て看護師に憧れ、看護の道に進んだ人は多いと思います。
世間の看護師というイメージも、入院病棟やクリニックで働く優しく頼もしい姿です。
最近ではあまり言われなくなりましたが、『白衣の天使』のイメージで白衣やそれに準ずるユニフォームを着て仕事をしている印象も強く持たれています。
でも、看護師が活躍できるor必要とされる場所は医療機関以外にもたくさんあります。
一見看護師とわからない姿で看護師として働く方もたくさんおられます。
わたし自身は看護学校を卒業して総合病院の外科病棟に入職し4年後に退職したあとに看護師の活躍できるフィールドの広さを知りました。
病棟勤務に疲れたから一旦退職してクリニックや外来に復帰しようと思っていたのですが、実際転職活動してみて選択肢の広さに驚き、またワクワクといった気持ちになったことを思いだします。
その中でも、看護師が活躍している需要が多くなってきた分野を紹介させてもらいます。
老人介護施設
これはイメージがつきやすいですよね。
業務内容としては、介護福祉士さんやヘルパーさんと一緒に介護を行うほか、施設の医師やかかりつけ医の指示に従い医療処置が必要な方に関わります。
病院での激務に比べ、ノンビリとした時間が流れているので仕事に疲れた看護師にオススメです。
数少ない看護師の楽な仕事と言えるでしょう。
訪問看護
こちらもイメージがわきやすいですね。
病気や障害、高齢者の方々が住み慣れた家で安心して快適に暮らすために必要なケアを提供します。
訪問看護ステーションによっては、24時間対応でターミナル・看取りまで受けもつステーションもあります。
看護の対象となる方とそのご家族もケアの対象とする、広い視野や温かい思いやりが求められるのでナースとしての成長と人として成熟できる場として転職してくる看護師が多いそうです。
介護サービス提供事務所(ケアマネージャー)
看護師からケマネージャーの資格を取得する人が増えています。
介護認定調査からケアプランの作成、ケアの導入・調整、利用できる社会資源
の導入など高齢者とそのご家族の暮らしを支える重要な仕事です。
対象となる方だけでなく横とのコミュニケーションをとる機会が多く対人スキルが磨けます。
会社や学校などの医務室(保健室)
大きな会社や学校には医務室が設けられており、検診のスケジュールを組んで手配
しその後の結果に応じて健康指導をするのがメインの業務です。
もちろん体調不良の方へのケアもしますが、病院ではないので注射や投薬などの処置がないことがほとんどです。
また、近年はメンタルの相談も多く聞く力を伸ばせる職場です。
医療機器会社・薬品会社
医療機器会社では、新しい医療機器のデモンストレーションを病院やクリニックで行うフィールドナースという業務があります。
薬品会社では治験コーディネーターやその補佐の業務が主です。
どちらの業務も病棟と異なり、患者さま中心の関わりでなく医師・薬剤師をはじめとする医療スタッフとの関わりが多く社会人としてのマナーやコニュニケーションスキル、事務作業スキルがにつけられます。
また、看護師の仕事を外から見る機会もあり新しい発見が多いようです。
その他にも、空港などの検疫官や海外での医療支援の場、コールセンターなど看護師の資格を活かして活躍できる場所はまだまだたくさんあります。
病棟の仕事はやりがいのある素晴らしい仕事ですが、いろんな選択肢があるなかでご自身が一番輝ける場所が見つかると良いですね。