看護師の夜勤2交代と3交代どっちがいい?転職のプロが解説!

2or3_top
看護師の皆さん、初めまして。
私は転職サイトのアドバイザーをしている小林(38歳、女性)です。
毎日、転職活動中の看護師さん4~5名の対応に没頭してます。

今も3日後に控えたYさんの面接対策を終えたところ。
そんな私が、夜勤を希望する20代~30代の看護師さんに必ずいただく質問があります。
「2交代制と3交代制はどっちがいい?」
あまりにも頻繁なので、この場を借りてお答えしてみたいと思います。

2交代制 3交代制
体への負担 ★★★☆ ★★☆☆
休みのとりやすさ ★★★★ ★★☆☆
夜勤手当 ★★★★ ★★★★
楽さ ★★☆☆ ★★★☆
プライベートとの両立 ★★★☆ ★★☆☆
総合
どっちがいいかな?

2交代制と3交代制、求人の数が多いのはどっち?

本題に入る前に、病院はどちらを必要としているのか。雇う側の事情も押さえておきましょう。
ここでは、求人数を1つのバロメーターとして考えています。
求人数が多いと看護師さんの転職に大きなメリットになります。
看護師さんを対象に2交代制3交代制のそれぞれの求人数を調査した結果は以下の通りです。

2or3_kyuujin
病棟の2交代の求人がダントツで多い!

結果:求人数が多いのは「2交代制」
病院では2~3倍。介護施設では圧倒的に2交代制が多いことがわかります。
考えられる病院側の理由としては以下の通りです。

2交代制が多い理由

①2交代制の方が看護師さんの数が少なくていい
②人件費がかからない
③残業代を減らしたい
④シフトが組みやすい
⑤深夜勤のタクシー代がいらない

求人数の多さだけをみると、2交代制のほうが良さそうですね。
でも本当に、「求人数が多い=2交代制の方がいい」のでしょうか?
ここからが本題です。
2交代制と3交代制はたしてどちらがいいのか。看護師さんにとって重要なポイント5つに絞って比較してみました。
早速みていきましょう!

体に負担が少ないはどっち?

2交代制 3交代制
体への負担 ★★★☆ ★★☆☆
体に負担が少ないのは2交代制!

答え:「2交代制です」
体に負担があるかないかは、睡眠サイクルを一定にできるかどうかで決まります。
ここでいう睡眠サイクルとは、毎日の”寝る時刻”と、”睡眠時間”のことです。
つまり、決まった時刻にベッドに入り、決まった時間眠り、決まった時刻に起きるということですね。
これを毎日繰り返すわけですが、睡眠サイクルが一定だと2つの効果があります。
1つ目は、睡眠の質がUPする。
2つ目は、疲労やストレスの回復力がUPする。
ただし、睡眠サイクルに時差が生れば生じるほど、この2つの効果が少なくなります。

それが、体に負担がかかっているということです。
ズレた時間を埋めようと、ムリに起き上がって働いたり、逆に眠ろうとしたり。
帳尻合わせをしようとカラダが頑張ってしまうからです。

時差が多いほどカラダはその時差に追いつけなくなります。
最初に現れる症状の1つが「不眠」です。
(眠たくないけど)眠らないといけない、でも眠れない、そして時間になったら起きないといけない、でもカラダがだるい。
このように、完全に不のスパイラルに陥ってしまいます。
これは睡眠の質が下がり、かつカラダの回復もできていないということを意味します。
想像するだけで辛いですね。
というわけで、2交代と3交代制。
どっちが睡眠サイクルを一定にできるか?でカラダへの負担を判断しました。

では、それぞれ詳しくみてみましょう。

2交代制の楽な度合い:評価★★★☆

まず、2交代制の勤務パターンについてみてみましょう。

勤務時間

日勤は朝9時~夕方5時半まで。夜勤は夕方5時~翌朝9時までの16時間勤務が一般的です。
しかし、急変や重症者の処置に追われるときは前後1時間以上残業になり、18時間を超えるケースもあります。

夜勤回数

月平均4回で勤務時間合計は60時間前後です。
しかし、看護師さんの数が足りていない病院は1人で月6~7回夜勤に入るブラックなケースも残念ながらあります。
求人を選ぶときに確認しておきましょう。

睡眠サイクル例

2交代制のシフトパターンは病院によってそれぞれですが、標準的な例を見てみましょう。

睡眠サイクルは以下の3つのパターンがあります。

①夜勤後、昼に寝るパターン(例:睡眠時刻11:00~18:00)
②日勤後、夜寝るパターン(例:睡眠時刻23:00~6:00)
③夜勤入り前、調整パターン(例:仮眠時刻13:00~15:00)

2交代は日勤と夜勤のどちらか1つ。つまり日夜逆転の勤務時間ということです。
寝る時刻で考えると、実に12時間近く反転します。
この差はかなり大きいです。
辛そうですね・・
でもご安心を。
夜勤は月に4回程。
「基本日勤、たまーに夜勤」そんな感じです。
つまり変動はそれほどありません。
休みさえしっかり取れば、その間に睡眠サイクルを整えることができるため、それほどカラダはきつくありません。

看護師さんの声

「仕事中一切眠くならない睡眠時間や寝方を覚えてしまえば、あとはそれにあわせていくだけ。自分のリズムを知ることが大切ですね。」(Oさん、27歳、消化器外科)
「完全に昼夜逆転してしまう。寝たいときに眠れず、寝たらダメなときに眠くてたまらない。肌ボロボロだし、生理もここ2,3カ月止まってる。」(Tさん、28歳、精神科病棟)
「夜勤入りの前に仮眠をとりたいけど、なかなか眠れないときがある。」(Kさん、28歳、ICU)

3交代制の楽な度合い:評価★★☆☆

次に、3交代制の勤務パターンについてみてみましょう。

勤務時間

多少前後しますが、だいたい日勤8:30~17:00、準夜勤16:30~1:00、深夜勤0:30~9:00です。
それぞれ9時間前後なので、勤務時間が短い分カラダの負担は軽そうですね。

夜勤回数

月平均7~8回で勤務時間合計は60時間前後です。
ただし、2交代制と同様に一部の病院では月10回超のブラックなケースもまだまだあると聞いていますので、病院選びは慎重に!

睡眠サイクル例

3交代制のシフトパターンは病院によってそれぞれですが、標準的なモデルを例に見ていきます。

睡眠サイクルは以下の5パターンあります。

人によってはそれ以下、それ以上の場合もあります。
①日勤後、夜に寝るパターン(例:睡眠時刻23:00~6:00)
②準夜勤後、朝方寝るパターン(例:睡眠時刻6:00~13:00)
③深夜勤後、昼寝るパターン(例:睡眠時刻11:00~18:00)
④深夜勤入り前、調整パターン(例:仮眠時刻20:00~22:00)
⑤日勤前、調整パターン(例:仮眠時刻3:00~5:00)

こうしてみると5パターンは多いですね。
確かに3交代制は勤務シフトがコロコロ変わります。その度に睡眠サイクルも前後に微動します。
シフトが変わるたびに睡眠サイクルも変わるため、体はコンスタントに数時間の時差を調整しなければなりません。

看護師さんの声

「私が勤めている病院は、日深準の入れ替わりが激しくて体のリズムが追いつかずに頭痛が酷くなる。」(Tさん、24歳、急性期)
「深夜勤の前に仮眠をしてしまうと、どうしても起きれなくて遅刻を繰り返してしまう。」(Iさん、25歳、精神科病棟)
「睡眠のリズムがつかめず、夜間の中途覚醒がしょっちゅう起こってしまうので、疲れているはずなのに熟睡できない。」(Uさん、27歳、産婦人科)
「曜日とシフトがコロコロ変わり過ぎて、いつ眠ればいいのかわからなくなるときがある。」(Yさん、25歳、急性期)

ここまでのまとめ
2交代はベッドに入る時刻の差が10時間以上あるものの、夜勤回数は月4回程度と少な目です。ですので、比較的ゆったりと夜型~昼型への変更ができ、その分体の負荷を抑えられます。
最初のうちは、昼夜逆転の生活にリズムがつかめないこともありますが、どのタイミングでどれぐらい眠れば自分がスッキリ起きられるか?2交代制のほうが睡眠サイクルのパターンが少ない分、リズムを整えやすく楽と感じます。

逆循環はみんなが嫌がるシフト

シフトの組み方次第で、3交代制はかなりハードになることがあります。なぜなら連勤シフトがあるからです。
本来なら負担を減らすため、次の勤務まで12時間空ける、12時間ルールがあります。でも実際は、8時間も空けていない病院が半数以上という状況です。
そのような病院に勤める看護師さんは、日勤が終わると仮眠室で6時間ぐらい休み、そのまま深夜勤に突入しています。連勤の中でも、特につらいのが逆循環の連勤。
例えば、日勤→深夜勤→準夜勤がそれに当たります。
次の勤務の開始時刻が前日より早くなるため、看護師さんは出勤まで数時間しか休み時間を確保できません。
つまり3交代制は、連勤や逆循環があるといきなりつらくなるということ。それでも看護師さんは、連休欲しさにムリして連勤をやりたがります。

看護師さんの負担を減らすため、病院によっては半日勤務→深夜勤などシフトで調整するケースもあります。
どこが調整してくれる病院か、アドバイザーとしていつも看護師さんに必ずお知らせするようにしています。

いかがでしたか?
現在3交代制だけど、2交代の病院にも興味がある方。
既に2交代制だけど、もっと条件のよい病院があるか知りたい方。
転職サイトに登録して、条件のよい病院があるか探してみるのも1つの手段です。

信頼できるサイトはこちら!
→→→オススメの転職サイトベスト3はこちら!

さらに2交代制、3交代制どちらがいいか。
もう少し詳しく知りたい方は引き続きご覧ください。

休みが取りやすいのはどっち?

2交代制 3交代制
休みのとりやすさ ★★★★ ★★☆☆
休みがとりやすいのは2交代制!

答え:「2交代制です」

休みの取りやすさは重要なポイントです。
十分な休養があると、多少仕事がハードでもリフレッシュできますよね。
なので、いくつかの病院の案件をお見せすると、とくにプライベートと両立させたい20代の独身看護師さんから、必ず「1番休みが取りやすい病院はどこですか?」と確認が入ります。

実際、手元にある離職率のデータによると、休日や休憩時間が多いほど離職率が低いという結果も出ています。

では、具体的にみてみましょう。

2交代制の休みの取りやすさ:評価★★★★

2交代制は休みが長いです。
具体的には、明けに勤務は入らないため、次の夜勤まで丸一日休めます。
そのほか、連休がとりやすいのも2交代制です。夜勤明けにもう1日プラスすれば2連休が簡単に作れるからです。

看護師さんの声

「3交代制もやったけど、2交代制の方が連休がとりやすい。調整次第では3連休も取れてしまう。」(Tさん、26歳、急性期)
「平日の昼間にぼーっとしたり昼過ぎまで寝られて、かなり贅沢な気分を味わえる。」(Iさん、24歳、整形外科病棟)
「3交代制よりも休みが多く、銀行、医者、スーパーなど、まず待ち時間がない。」(Nさん、25歳、産婦人科)

3交代制の休みの取りやすさ:評価★★☆☆

3交代制は、2交代制に比べると連休は取りにくいです。
連休をとるために、あえて連勤シフトにする看護師さんがいるぐらいですね。
勤務日数が多い分、常に働いている感覚があるようです。

看護師さんの声

「連休が取りづらいので、友達と休みがなかなか合わない。」(Yさん、24歳、整形外科)
「シフトを作るとき、他の看護師と休みの希望がダブってもめるからイヤ。」(Nさん、31歳、老健)
「月1しか週末休めない。だから彼氏と泊りのデートが月1しかできない(涙)」(Tさん、24歳、慢性期)

夜勤手当が多いのはどっち?

2交代制 3交代制
夜勤手当 ★★★★ ★★★★
夜勤手当はどちらも同じくらい

答え:「どちらも同じぐらい多いです」

お金の条件も忘れてはいけません。
比較してみたところ、どちらも夜勤手当は平均約4.5万円でした。

2交代制の手当の多さ:評価★★★★

夜勤手当は1回平均1.1万円×4回=4.4万円です。

看護師さんの声

「手当は月平均4万、うちは特別手当もあるから更に2万UPです。稼ぎたい人には好条件かも。」(Uさん、35歳、産婦人科病棟)
「夜勤回数が増えると、その分手当が1万単位で増えるので、やった実感があります。」(Kさん、30歳、急性期)

3交代制の手当の多さ:評価★★★★

3交代制の夜勤手当は1回平均5千円×9回=4.5万円です。

看護師さんの声

「手当は4~5万ぐらい。3交代制の病院ばかりで働いているけど、だいたいこれぐらいです。」(Eさん、29歳、慢性期)

2交代制と3交代制、夜勤手当はどちらも約4.5万円でそれほど変わりませんでしたね。
ここまで、カラダの負担、休みの多さ、手当の多さについてみてきました。
続いて、「仕事」についても見てみましょう。

仕事が楽なのはどっち?

2交代制 3交代制
楽さ ★★☆☆ ★★★☆
仕事が楽なのは3交代制!

答え:「3交代制です」

仕事が楽かどうかは、「仕事量」と、「休憩量」この2つがポイントです。いたってシンプルですが重要なポイントです。仕事量が多い=残業が増える。さらに、休憩も削られますからね。
どちらが仕事量が少なくて、休憩もとりやすいか?

具体的にみてみましょう。

2交代制の仕事が楽な度合い:評価★★☆☆

メリット

(休憩量) 急変時以外、仮眠がある(約2時間)
(その他) 2交代制は看護記録は1回なので、日勤の記録1つを見れば患者さんの状態を把握しやすい。

デメリット

(仕事量) 食事介助は、3交代制は1回だけど、2交代制は夕食と朝食で2回ある。
そもそも、看護師さんの数が足りていない。おかげでオーバーワーク気味。夜勤の回数も増えてしまう。
長時間勤務がゆえに、朝方になると眠気で集中力が続かず、インシデントやミスの数が増えてしまう。
(休憩量) 急患や急変、長時間かかったオペ患が運ばれて入院になると、休みなしのぶっ通し勤務になる。
(その他) 2交代制を採用している職場は重症患者さんが多い。その分急変が多く緊張感がある。

看護師さんの声

「オペ後の重症患者が何人もいると、看る時間は長い上に、観察するたびにDrへの報告も発生するから超ハード。」(Kさん、33歳、緩和病棟)
「うちの病院では、看護師が年度末に何名か辞めて急遽2交代制になりました。結局、人数が足りなかったから2交代制にするしかなかったんでしょうね。直後から仕事が増えた記憶があります。」(Aさん、28歳、整形外科)
「そもそも、3交代制できるだけの看護師の数が足りないから2交代制になったという理解でやってます。」(Hさん、32歳、急性期)

3交代制の仕事が楽な度合い:評価★★★☆

メリット

(仕事量) 看護師の全体の数が多く責任が分散される分ストレスが少ない。日勤と同様、8~9時間勤務なので体力的にハードではない。
(休憩量) 交代回数が多い分、引継ぎしやすく残業が発生しにくい。
(その他) 交代後も記録作業で残っている看護師さんが多く、イロイロ聞ける時間がある。

デメリット

(仕事量) 申し送りと記録作業が2交代制より多い。
(休憩量) 重篤な患者さんは準夜勤の時間帯に来院することが多いので残業になりやすい。
(その他) 24時間を3人で分担して看るため、患者さんの状態が把握しにくい。

2交代制は、単純に1回の勤務時間が3交代制のおよそ倍あります。
長時間のため集中力が続かないことが原因で、朝方のインシデントやミスが多くなりがちです。
また、2交代制をとる病院は全体的に重症患者の数が多いです。ですので、急変も多く残業になりやすいです。
仕事や時間の量を総合的にみると、3交代制の方が楽だと言えます。

ではここで、2交代制の1日の流れをサラッと見ておきましょう。

2交代制の1日のスケジュールってどんな感じ?
(例:大学病院4年目Kさん28歳)
15:30 勤務開始。その日に受け持つ患者さんの情報収集
16:30 日勤のリーダー看護師から申し送りを受ける
16:50 夜間対応に向けた準備作業(夜間点滴・配薬・経管栄養)
17:00 患者訪問。バイタルチェック、受持ち患者さんへご挨拶
17:30 夕食準備
17:45 食事とお薬を配って回り、必要な場合は食事介助をする。(経管栄養の利用者にはドリップ開始)
夜間に備えて体調の確認やアセスメントをします。点滴交換やナースコールの対応。
18:30 休憩
19:00 看護ケア、バイタルの記録
20:00 配薬。眠前薬を配ります。
20:30 交代で夕食&休憩 休憩が終わるとラウンド(巡視)やナースコールの対応
21:30 消灯。眠れない患者さんへの対応、トイレ介助。
24:00 2~3時間おきにラウンド開始
・トイレの介助
・体位交換
・呼吸観察、吸引
・点転機交換
・オムツ交換
・バイタルチェック(必要な場合)
・記録
0:50 朝食後薬、深夜帯で必要な点滴の準備。
2:00 ラウンド開始
3:00 交代で仮眠(2時間)担当患者さんの申し送り後、仮眠室で2時間仮眠。
起きたら軽く朝食をとる。
5:00 翌日の準備(服薬、記録、看護計画の見直し、カンファレンス資料の作成)
6:00 経管栄養、モーニングケア
7:00 起床促す
7:30 朝食準備
7:45 配膳、配薬(摂取量のチェック、食事の介助)
8:30 バイタルチェック、記録、申し送りの内容確認
9:00 日勤への申し送り(夜間時に体調が悪かった利用者についても伝える)
9:30 業務終了。急変がないとホッとします。

1日の流れはザッとこんな感じです。
時間はたしかに長いですが、間に休憩1時間、仮眠も2時間とれていますね。
また、夜中の交替がない分、1日のスケジュールがしっかりと組めています。

看護師さんの声

「長いのは辛いけど、仮眠もとれるし慣れたら楽かな。」(Aさん、27歳、小児外科)
「それまでは割とゆったりしていても、重症患者がいると一気にはりつめた空気になる。」(Tさん、25歳、精神科病棟)
「面倒な引継ぎがないので自分のペースで仕事ができる。」(Oさん、29歳、急性期)

続いて、3交代制の流れも見てみましょう。

3交代制の1日のスケジュールってどんな感じ?
(例:慢性期5年Sさん29歳)
3交代制は準夜勤、深夜勤と2通り。

<準夜勤1日>
16:30 情報収集&日勤看護師からの申し送り
17:00 夜分の点滴準備
17:10 食前薬準備、バイタルチェック。手術患者に対してはモニタリング
18:00 夕食準備
19:00 食後薬の配薬
20:00 休憩
20:45 寝前薬配薬、就寝準備
22:00 就寝&巡視
22:30 記録(電子カルテ)、点滴準備
24:00 巡視&点滴交換作業。患者さんの入眠状況チェック
24:30 申し送り
25:00 急変対応
26:00 業務終了(残業1時間)
<深夜勤の1日>
AM0:30 申し送り。カルテで情報収集&準夜勤の看護師から申し送り
1:00 巡視
3:00 記録&巡視
4:00 点滴準備。朝の分の点滴の確認&準備
4:15 休憩
5:00 巡視
5:30 記録&情報収集。昼間の検査、手術予定の患者さんの準備
6:00 検温、採血、朝食準備
7:00 食前薬配薬
8:00 食後薬配薬、食事摂取量チェック リーダー看護師への報告
8:40 申し送り(深夜→日勤看護師へ)
9:00 カンファレンス
10:00 業務終了(残業1時間)

1日の勤務時間は、日勤と変わらず8~9時間ですが、その分残業が1~2時間発生することも多いです。日によっては、日勤+深夜がセットになる連勤があります。

看護師さんの声

「通勤回数が2交代制のときより2倍ぐらい増えた。通勤時間だけで2倍時間を損した気分。」(Aさん、28歳、産婦人科)
「連勤のとき、夜勤入り前に1度家に帰っても、家事や雑用でほとんど寝ずに出勤している。」(Sさん、31歳、病棟)
「勤務前に多少気分がわるくても8時間ぐらいなら乗り切れる。でも16時間だとムリかな。」(Iさん、33歳、急性期)

プライベートと両立できるのはどっち?

2交代制 3交代制
プライベートとの両立 ★★★☆ ★★☆☆
プライベートと両立できるのは2交代制!

答え:「2交代制です」

20代の看護師さんにとって、シフトで1番重視することは「プライベートの両立」です。シフトの組み方次第では、休みも取れずにプライベートな付き合いが全くできない!なんてことにもなりかねません。
正直なところ病院側のさじ加減にもよりますが、2交代制か3交代制どちらかによってもかなり変わってきます。
では、「どちらが友人や彼氏のスケジュールに合わせやすいか?」というポイントで考えてみましょう。

2交代制:1週間のシフト

具体的に、1週間のシフトを確認しておきましょう。
プライベートと仕事のバランスも気になりますよね。
では、現在、総合病院で働いている看護師さんのシフトを見てみましょう。

急性期病棟3年Yさん26歳

<月曜日>日勤 8:30~17:00
8:00 点滴詰めの準備と情報収集のため30分早めに出勤。
18:30 業務終了。手術の準備や片付け、カンファレンスで1時間半残業。
17時ピン帰りはまずないかな。
19:00 自宅に帰宅&夕飯 明日は彼氏とデートなので部屋の片づけと洗濯に追われます(笑)
<火曜日>日勤
8:00 業務開始
18:00 この日も1時間残業(汗)
19:00 彼とデート&お泊り。私の時間がマチマチなので、彼氏には病院の近くまで迎えに来てもらってます。
あらかじめ、すぐに食べられるお店を2つ3つキープ。
この日はイタリアン。そのままドライブデート。
明日は入りなので、このまま私の家に泊まってもらいます。
<水曜日>夜勤入り 16:00~翌9:00
15:30 実際は、準備のため1時間早く病棟入り。ながーい夜勤のスタート。
<木曜日>夜勤明け(1時間残業で、10時に終わる)
10:00 業務終了。この後オフ。でも夜寝てないから帰って寝ます。
16:00 夕方起床
17:30 看護学校の同期と買い物。鍋の材料とお酒を買いこむと、そのまま彼女の家でお泊り。 仕事の愚痴や悪口を言いあってスッキリしたいからね。
<金曜日>休み
13:30 友達の家から帰り道、コンビニで夕飯のお弁当を買って帰宅。たまった洗濯と掃除をします。
あとはボーっと過ごします。明日は動物園デート!
<土曜日>休み
9:30 彼氏と動物園で待ち合わせ。動物園久しぶり。もっとデートしていたいな~。
でも明日は仕事。早めに解散(涙)
<日曜日>日勤
8:00 久しぶりの日勤。休みでリズムを取り戻せたのでけっこう体は楽かな。
急患対応でちょっと焦ったけど何とか定時に帰れそう。
17:30 業務終了。師長に呼び止められ30分残業。でもいい人なのでOK。

2交代制:評価★★★☆

2交代制は、夜勤の回数が月4回、それ以外の日は日勤か休みとなるため、連休もしっかりとれていますね。
プライベートな時間もたっぷりとれて充実している様子がうかがえます。ONとOFFのメリハリがあって、生活リズムも整えやすいですね。

看護師さんの声

「明け入り明けと2回夜勤を続けたときはさすがにしんどい。」(Kさん、29歳、ICU)
「”明け日勤”は寝ずに連勤だから一番嫌なシフト。なのに、たまーに入るから辛いです。」(Oさん、25歳、精神科病棟)
「明けの日はゴロゴロしながら家事をして、次の日にはヨガしたり、デートしたり、有意義に使えてます。」(Uさん、26歳、老健)

では、続いて3交代制も見てみましょう。

3交代制:1週間のシフト

慢性期病棟5年Kさん28歳

<月曜日>日勤 9:00~17:00
8:00 1週間の業務スタート。深夜の看護師から申し送りを受ける。
17:00 オペの準備で残業(汗)
18:00 業務終了!ふー長かった。爆睡したいけど今日は飲み会。
18:40 一旦帰宅。シャワーを浴びて飲み会に向かう。
19:00 飲み会合流。明日は連勤なので早めに帰らないと。
0:00 帰宅、そのままベッドに直行。
<火曜日>日勤 9:00~17:00
8:30 今日は日深の連続シフト。長い1日が始まる。
18:00 1時間残業で業務終了。コンビニ弁当を買って急いで家に戻り仮眠を取る。
22:00 あまり眠れずに起床。軽く食事をとって出勤に控えます。
23:15 タクシーを手配して出勤。
<水曜日> 深夜 0:00~9:00
23:30 深夜勤スタート。
9:30 業務終了。眠さ限界
10:30 家に帰宅。ご飯を食べたら直ぐに寝たいけど、洗濯と掃除だけはやっとかないと。
12:00 就寝
20:00 起床。洗濯物を取り込んで出勤に備える。
23:00 タクシーで出勤。
<木曜日>深夜 0:00~9:00
23:30 深夜勤スタート。
9:30 業務終了。疲労で体が重くなる頃です。
10:30 家に帰宅。急いで食事&お風呂をすませて準夜に備えて眠ります。
<金曜日>準夜 16:00~25:00
14:30 起床。完全に睡眠不足。リズムに乗れず頭が重たい・・今日を乗り越えたら休みだ!
15:20 出勤、申し送り。
25:00 業務終了。明日は休み。帰ったらすぐに寝るぞ~
<土曜日> 休み
12:30 昼過ぎに起床。寝すぎで再び頭が重い・・
14:00 行きつけの美容院でカラーとパーマ。
17:00 帰りにカフェでまったり読書タイム。
22:00 眠くないけど、とりあえずベッドに入ります。
<日曜日>休み
9:30 起床。友達と待ち合わせてショッピング。
17:30 駅ビルで友達と早めのディナー。
19:30 解散後、行きつけの整体で肩こりをほぐす。
21:00 帰宅。洗濯や片付け。
23:00 明日に備えて早めに寝ます。

3交代制:評価★★☆☆

3交代制をとっている病院は、看護師さんの全体数が多いです。
その分、急な欠員があってもシフトが調整しやすいところがメリットです。
しかし、実際にシフトを組んでみると、「 日勤、日勤、深夜、深夜、凖夜、凖夜、休み」といったように、コロコロと変わる勤務時間に頭を悩ます看護師さんは多いです。

総合評価

2交代制 3交代制
体への負担 ★★★☆ ★★☆☆
休みのとりやすさ ★★★★ ★★☆☆
夜勤手当 ★★★★ ★★★★
楽さ ★★☆☆ ★★★☆
プライベートとの両立 ★★★☆ ★★☆☆
総合 ★★★★ ★★☆☆
オススメは2交代制!

アドバイザーの立場で看護師さんの意見をヒアリングした結果、「2交代制のほうがいい」という答えにたどりつきました。
内訳は、2交代制は「評価★★★★」、3交代制は「評価★★☆☆」2交代制が2ポイントリードでした。

2交代制の勝因は4つ。
1.求人数が多い!
2.睡眠サイクルを一定に調整しやすい分、体の負担が少ない!
3.日勤か夜勤かの2択。体のリズムも生活リズムもあわせやすい!
4.明けの休み+もう1日休むと連休になる。連休が取りやすい!

しかしながら、2交代制と3交代制、メリットデメリットはそれぞれあります。
総合的に判断すると、たとえ長時間でもカラダが柔軟な若いうちは、プライベートの両立も可能な2交代制をオススメします。

コラム: アドバイザーはなぜ病院の情報を知ってるの?
内情を明かしてしまうと、就活をサポートした看護師さんから情報をいただいています。
私のようなアドバイザーは、転職が成功したあとも、担当した看護師さんのことをフォローします。そして就職した病院の実態や条件についてお許し頂ける範囲で彼女たちに直接ヒアリングします。こちらが把握していた病院の条件と、彼女たちの条件が一致しているか確認する必要があるからです。
もしも一致していなかった場合(特に条件が悪かった場合)原則その病院はブラックリストに入れます。そしてすぐに社内で共有します。それは2度と案件として、みなさんに紹介しないことを意味します。それぐらい、皆さんからいただく現場の声を重要視しています。
よって、この2交代制と3交代制についても、確かな情報をもとに統計をとった結果をお伝えしています。

追記:夜勤の求人に強い転職サイトを聞かれたので、載せておきますね。
→→→安心して利用できる転職サイトベスト3