新人看護師が上京に成功した方法。全道のりを密着レポート!

これから上京を考えている看護師の皆さん、こんにちは。
私は、5年前に上京した看護師です。

イキナリですが、やっぱ都会って憧れますよね。
イケメンと出会って、インスタ映えするお店でショッピングして、ガッポリ給料もらって。

しかし、現実は過酷です。
孤独だったり、生活環境に馴染めなかったり、仕事を見つけられなかったり。
期待が大きいだけに、現実をつきつけられて参ってしまうんだよね。

「じゃあ、上京しちゃまずいの?」

いやいや、していいんです!
ただし、上京後のあなたをもっとリアルに想像したほうがいい。その分、現実とのギャップを埋められるからね。

そこで今回は、上京経験者10人に上京のメリットデメリットを赤裸々に語ってもらいました。彼女たちが都会の生活で何を感じ、どう変わったのか?あなたに重ね合わせてみてください。
かなり踏み込んだ話もあるので、ひかないでね^^;

上京する前

さかのぼること4年前の冬。
私は九州の田舎にある総合病院につとめていた。
看護学校を卒業した直後、両親に紹介され入職。
院長は私の父親と中学時代の同窓生。
師長も母の知り合い。
誰かのツテを頼りに就職先まで決まってしまう。
田舎じゃよくある話。

ふつうに近所のおじちゃん、友達のお父さん、そして友達までが患者になる。
ほんと顔見知りばっか。
でも居心地は悪くない。
点滴のルート確保に手間取ってても笑ってごまかす感じのゆるーい空気。
楽勝や!て思ってた。

上京のきっかけ

患者さんのセクハラに遭った。
しかもディープなやつ。
「辞めてください」なんて言っても冗談にしかとってもらえない。
わたしに好意があるらしく、どんどんエスカレートした。
相手は患者。そのうえ微妙に顔見知りで厄介すぎる。
そもそも田舎は距離感が近いがゆえに線引きが難しい。
安易につっぱねられない周囲との見えない結束感もある。

病院には、助けを求められる同僚なんて一人もいなかった。
誰かのかわりに度々夜勤に入ったり、休むからと急きょ代打で出勤したり。
遠慮のない世界。
これがチームワーク?
それとも持ちつ持たれつ?
いや、ぜんぜん違う。
入職してからずっと利用されっぱなし。
でも田舎はそんなナーナーなところがむしろいいと思われるところだった。

田舎は嫌いじゃない。
共通の友達が1人いるだけでみんな知り合いになれたから。
興味なのか好奇心なのか。
知ってる顔だとすごい親切に接してくれる。
何もなければほんといいところだって今でも思う。
でも、当時の私にはそれがうざいと感じるようになっていた。

そんな私のそっけなさが態度に出てたのか、顔に出てたのか。
同僚に異性がらみの新たなうわさをたてられた。
1度変なうわさがたつと、生涯くっついてまわるのが田舎の宿命。
ああ、そういえば小学生のころと同じだ。
全然関係ない先輩の進学先やコロコロ変わる彼氏の話。
「○○ちゃんは、見た目も派手だからね~」とか。
「あそこのお父さん先月会社変わったらしいよ~。」とか。
母親が玄関先でべらべらと長話していたことを思い出した。
ほんと田舎って筒抜け。隠せない。

更に、セクハラ患者からの誘いはきつくなった。
どんどん病院にいづらくなっていく。
わたしが抜け出すしかなかった。
どこに行けばいい?
隣町に行っても田舎のうわさはすぐに伝わる。
交通機関はショボイのに、人対人のネットワークはびっくりするぐらい発達してる。
人のうわさが娯楽になってるから。
どうせなら、すごく遠くて、誰かわからないぐらい人だらけの、田舎と真逆のところがいい。
「都会に行きたい。」
田舎にいる私ぐらいの年齢の女性なら誰でも1度は思う。
だからわたしも案外簡単に行こう!って思えた。
積んだ5年分の経験とコミュ力。貯めた50万。
これさえあれば何とかやれると思った。

上京して

そして2016年12月。
上京に至る。
ここは東京、もう田舎じゃない。
私の黒歴史なんて誰も知らない。
真っ白な状態からリスタートできる。
とうぜん不安もある。
せめて滞在先だけは確保しておいた。
高校時代の友人Kちゃんの家。
あとは白紙。
マジで白紙(汗)

やっぱりか~。
そんな簡単にはいかなかった。
クリニックに貼ってある求人のチラシ。
片っぱしからあたったけど見事全敗。
田舎の方言がまずNG。
上京したばかりだってバレてしまう。
定住してないからうさんくさいっぽい。
それだけじゃない。
5年分の看護歴すら信用してもらえなかった。
地元じゃまあまあ名の通った総合病院。
ここじゃまったく通用しなかった。
足を引っ張りまくる「地方出身歴」
完全に消し去りたかった。

転職活動の様子

それから毎晩求人探し。
といってもKちゃん(友人)家のWiFi借りてスマホで検索するしか手段がなかった。
電車で数駅先にあるような大きめの病院から、近所で見かけた外来まで。
HPに載ってる求人情報をコツコツと開いては閉じての繰り返し。
そして何日かたったある日。
「ん?!」
途中、たまたま「転職エージェント」のHPを発見。
なんでも地方出身者の上京ごとサポートしてくれるらしい。
さらに、行きたい病院を探して転職させてくれるという神ってるシステム。
「マジか!」
見つけたのが、まだ田舎にいたときだったら、怪しんで利用しなかったかもしれない。
でもそのときは都会の真夜中。
先の見えない恐怖感のほうが勝った。
ていうか、この親切なシステムを受け入れる方がむしろ自然だった。

とりあえずリスクは最小限に。
悩んだ挙句、登録だけなら!とスマホでポチった。
1~2日後、予想外に丁寧なメールが返ってきた。
田舎の母親よりも献身的なメールだった(爆)
それもそのはず。
転職サポートする側は、できるだけ多くの看護師を病院に紹介したいっていう目的がある。
必死にサポートしてくれる誰もが納得の理屈があった。

アドバイザーとの出会い

アドバイザーの情報を知ると、やっぱ東京すげーって思う事ばかりだった。
まず求人数が半端ない。
・大学病院
・総合病院
・クリニック
どれも膨大な数。
選び放題のバイキング状態(笑)
そして給料。
見ると驚くよ!
地方と比べて基本給なら5万以上、手当入れたらリアルに10万以上違った。
まあ、家賃や生活費もその分かかるけど。
それでも10万高いことに感動した。
でも1番ありがたかったのは、アドバイザーの存在そのもの。
田舎出身のわたしにマンツーでついてくれた。
まるで身元保証人みたいに。
ここだけの話、頼りになるし、見た目もシュッとしてたから、もう少しで好きになりそうだった(テヘッ)
アドバイザーの話によると、わたしのように東京にあこがれて地方を出ていく看護師のことを「上京ナース」って言うらしい。
おかげで、1人で就活してたときには評価してもらえなかった5年分の看護歴が通用した。
転職サポートをしている会社が自分の後ろ盾になってくれる。
これだけでわたしの信用度が格段にUPする。
地方出身者にはありがたいシステム。
それだけでも、「利用してよかった」って思えた。

もちろんそれだけじゃない。
結果も出してくれた。
無事、都内総合病院に転職。
上京して1か月後だった。

現在のわたし

そして今、都内で看護師やってます。
まだ信じられません(笑)
1人、2人新しい友人もできました。
スカイツリー、浅草、原宿、表参道・・・有名どころは制覇しつつ。
なんと、田舎では見つけきれなかった気になる男性もできました。
さすが都会!男の母数も多い(爆)
そう、心境の変化もあったあった。
田舎で働いていた5年間も良かったなって。
東京で生活できるようになったからそう思えるようになれたかも。
ここで10年、20年。
今のところ看護師としてやっていきたいって思ってる。
でも、そのあとはどうしようかな。
もしかしたら、また田舎で看護師してるかもっ!て思えるようにもなった。
抜け出してわかる良さもあるよね。
東京で働けたらどこにいっても怖くないしね。

上京成功のポイント

やっぱり転職エージェントに登録したことかなと思います。
知らない場所に1人で上京して、1人で職を探すのは、思ったよりもハードなことだから。

田舎は、困ったときに頼れる知り合いがいるけど、都会はほとんどいない。
だからツテは1つでも多く持ってた方が安心だと思う。
親戚、友達、同僚・・・イロイロあるかもしれない。
けど、私にとってはそれがKちゃんであり、転職エージェントのアドバイザーだったんです。
もっと早く知っていれば、上京を考えるタイミングも早かったかもしれない。
これが田舎で育ったってことなのか。
世間知らなすぎた(反省)
あ~。知ってたらもっと楽に転職できたのに!

追記:信頼できる転職サイトを載せておきますね。
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