看護師の面接で採用担当者はここを見ている!重要な3つのポイント

看護師のみなさん、初めまして。
わたしは都内総合病院で約5年、採用担当をしている元看護師です。
今は面接をする側の立場にいますが、その前はされる側にいました。
どちらの立場に立つかによって、面接は180度変わります。
重要なのは、面接官の立場に立ってみることです。
そうすれば相手の思惑がわかります。

そこで今回、面接官が重視するポイントについて語ってみたいと思います。
これから面接を受けるあなたのお役に立てれば幸いです。

病院が面接をする理由

看護師の面接は、受けるとかなりの確率で採用されます。
ぶっちゃけ、面接する時点で8割方あなたに決めています。
じゃあ、残り2割は?
やっぱり会ってみないとわからないんです。
「実際に会ってみたけど、やっぱりあなたがいい。」
再確認するために面接をします。
会ってとくに問題がなければ、あなたを雇うつもりでいます。

「あなたに入職して欲しい!」
「あなたもうちの病院で大丈夫?」

といったように、病院側だけでなく面接を受けるあなたも含めて、お互いの条件に合うか確認し合うことが目的です。

だからと言って、「面接に出席さえすれば合格!」とまではいきません。
採用側は面接を重要視していることを覚えておいてください。
事実、面接は転職活動における最大の山場!
残り2割の可能性を埋められるかどうかは面接にかかっています。

では具体的に、「採用側はあなたの何を見ているか?」
次で、押さえておきましょう。

採用担当者が面接で重視する3つのポイント

採用担当者が知りたいことは3つあります。
「あなたの人柄」「スキル」「病院への適応力」です。
どの程度あるのかを探るために、5~6個の視点からあなたを見ています。
なかには直接質問することで、あなたの表情や態度、回答内容から見分けています。
それぞれどんな視点で見ているのか、以下で詳しく説明します。

1.あなたの人柄

人柄は「マナー」「コミュ力」「やる気」の3つで評価しています。

【マナー】
・服装(清潔感がある)
・話し方(ハキハキと適度なスピードで、相手の目を見ながら話す)

【コミュ力】
・人の話をきちんと最後まで聞ける
・誠実である(矛盾やごまかしがない)
・受け答えが的確でわかりやすい

【やる気】
・病院のことを調べている(規模、力を入れている分野、特徴)
・具体的な目標がある
・転職理由が納得できる

2.スキル

スキルは「知識」「責任感」「職務の適正」の3つで評価しています。

【知識】
・この病院に役立つ経験をしているか?
(何科で何年、何をしたか?エピソードなど)
・応用できそうなスキルはあるか?
(点滴、注射、その他)
・持っている資格
(認定看護師、その他)

【責任感】
・業務に対する責任感がある
・組織の中で貢献する気持ちがある
・具体的な実績がある
(リーダー歴、改善した内容等)
・転職回数と勤務年数

【職務の適正】
・職務内容を把握している
(科の特徴や業務内容)
・改善や解決に対する意欲がある
(具体的なエピソード)
・不平、不満がない
・この病院で成長できそうか?(具体的な目標)

3.病院への適応力

あなたがどれぐらいこの病院に適応するかを、5つの視点でチェックしています。

・給与の折り合いがつきそうか?
(最低ライン、希望額など)
・配属先のメンバーとうまくやっていけそうか?
・通勤面(距離や時間、交通費)にムリがないか?
・採用辞退の可能性はないか?
・一緒に働きたい人か?

いかがでしたか?
意外と細かく見られていますね~(汗)
でも、ご安心を。
最初に言ったように、看護師の面接はあなたを「落とす」ことが目的ではなく、あなたを「知る」ことが目的です。
病院は、あなたの答える内容を聞いてるフリをしながら、どんなふうに語るかも見ています。
ですから「明るく」「元気に」「ハキハキと」「空気を読んで」「質問に誠実に」を心がければ大丈夫です。

これは余談ですが、面接は彼氏との初デートに似てると思っています。
とにかく彼氏に好印象を持って欲しいですからね。
緊張はさておき、とにかく自分のいいところをアピールしまくるはずです。
面接もそれと同じです。
相手に好印象を与えれば成功です。

コラム:一般企業と看護師の面接の違い

一般企業の面接の場合、看護師のように受かりません。
企業にとって転職は、いわゆる中途採用。
「より優秀な人材を獲得したい」という目的があります。
採用側は、多数の応募者を面接でふるいにかけ、より優秀な人材だけに絞り込まなければなりません。
当然、普通の質問だけでは絞り込めず、わざといじわるな質問をしてみたり、圧迫面接をして落とす人を決めたりもします。
受ける側にとってはまさに”椅子取りゲーム”
限られた席をもぎ取るぐらいの気持ちで挑まなければなりません。

一方、病院の面接は、落とすためではなく、最終確認のために行います。
看護師が足りなくて募集をかけているため、採用側としては、わざわざふるいにかける必要がありません。
病院によっては、面接とは名ばかりの「インタビュー」目的で行うケースもあるぐらいです。
面接は相手と初めて会う場所。
きちんと病院にあなたのことを知ってもらうことが目的です。

このように、一般企業と病院とでは面接をする目的が違います。

ここまでで、面接の目的、採用担当者が何を重視しているかわかりましたね。

ただし!
看護師は面接で採用されやすいと言いましたが、一部例外もあります。
次でご説明します。

人気のある病院は面接で落とされる!

残念ながら、人気のある病院は面接で落とされることもあります。
理由は至ってシンプル。
応募者が多く競争率が高いからです。
たとえ看護師であっても、一般企業の面接のようにふるいにかけられます。
ただ自分のことを伝えるのではなく、相手に選んでもらえる面接をしなければなりません。
そうなってくるとちょっとした面接対策が必要です。

では実際、面接で何を聞かれるのか?
そして、どう答えればいいのか?
知りたくなってきましたよね。
みてみましょう。

面接で必ず聞かれる質問

具体的に、面接で聞かれる内容は、3つに分かれます。

聞かれる内容
①自己PRをしてください
②志望動機を教えてください
③その他、必ず聞かれる質問集(転職理由、短所、長所、逆質問)

これらは、アドリブに自信がある人ならともかく、準備なしでは本番の面接でうまく説明できません。
でも、前日までに少し準備をしておけば、たとえ競争率が高くても選ばれる看護師になれます。

具体的な内容は、以下で説明しています。
良かったらのぞいてみてください。

それぞれの面接対策はこちら↓
自己PR
志望動機
必ず聞かれる質問集
面接のマナーや服装
職務経歴書の書き方

でも・・・
自分で対策するだけじゃ不安!
そんな方もいますよね。
心配な方には、転職エージェント(転職をサポートする会社)の利用をオススメします。
あなた向けにカスタマイズされた面接対策を受けることができます。

これから面接を受けるあなたへ

いかがでしたか?
看護師の面接はわりと和やかで話しやすい雰囲気の中で行われます。
一番の理想は、あなたの人柄とこれまでの経験を武器に、最大限に自分をアピールできること。
でも、常に全員が、完璧にアピールすることなんてできませんよね。
緊張であがることもあれば、たまたまうまく話せないこともあります。

面接の前に一呼吸。
そしてこう思ってください。

「今の自分でいい!」

採用担当者の話をよく聞き、一つ一つの質問に誠実に答えればいいのです。
そうすれば自然なあなたが現れ、結果はそのあとについてきます。

あなたの成功を応援しています!

コラム:採用担当者に聞いた!面接で好かれるタイプ
※人事部の同僚にインタビューした内容です。

・笑顔が明るくて、敬語やマナーがきちんとできる人
・採用担当側の目をまっすぐ見ながら、元気でハキハキと話せる人
・面接で聞かれそうなことや回答をあらかじめ用意して、スムーズに答える人
・聞かれたことにすぐに答えられる人
・自己分析ができている人(自分が何をしたいかわかっている人)
・「自分がやりたいこと」と「病院でできること」が一致している人

社会人としてのマナーがあり、明るく元気、そして質問に的確にこたえられる人。
このような人は大抵合格します。

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