ある田舎の20代看護師が、上京してわずか1カ月で転職成功させた話。

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看護師4年目の春、ついに上京しました。
そして今、都内にある総合病院の循環器内科で働いています。
「やっぱり東京はすごい!」
地下にもデカい街があるし、人の数もハンパない(笑)
周りの歩くスピードが速すぎて、田舎者のわたしはぶつかってばかりです(^^;
まだまだ不安はあるけど、東京にいる感動がヤバすぎて、慣れない都会生活を前向きに楽しんでいます。

田舎から抜け出した理由

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上京する前も、看護師として働いていました。
愛媛県にある、地元では有名な総合病院の循環器内科。
田舎の看護師の大多数は、看護学校を卒業すると地元の病院に就職しますからね。
私もその一人だったわけです。
でも、2~3割は関西か関東方面に出て行きます。
そんな彼女らを「上京組」とか、「上京ナース」って呼んでいました。

「地元で働く!」って決めていたものの、一通りの業務ができるようになると、上京しなかったこと後悔し始めました。
やっぱり田舎じゃ物足りなくて・・。
毎日同じ人に会って、同じことを繰り返す日々は退屈に感じるものです。
20代は、まだまだ遊びたい盛りだし、色んなことを吸収したい時期ですからね。
ぶっちゃけ、もっと刺激も欲しかったんです。
実際、上京組が帰省したときのオーラが圧巻で^^
見た瞬間に、「あ、絶対東京生活を満喫してるな。」て思っちゃいました。(笑)
そんな彼女たちを見るたびに、「わたしも上京組に入りたい。上京しないと一生後悔する!」
こんな思いが、募っていきました。

東京での転職活動、前半戦→失敗⤵

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そのまま、勢いで転職活動をスタートしました。
もちろん目標は東京暮らしです。
若いからなのか、無知なだけなのか。
幸いにも、不安はあんまり感じませんでした。

でも、出だしからつまずいちゃいました。
愛媛に住んでる時点で、転職活動がほぼ不可能でした(^^;
地元の求人ならハロワに通えばある程度はつかめるけど、東京の求人は愛媛じゃ探せないんです。
当たり前なんですけどね、今思えば、浅はかだったな・・と。
地元じゃ活動できないと思ったので、とりあえず夜行バス”ドリーム松山”(名前が・・・)に乗って東京に行きました。

着いて想像以上のスケールのデカさに驚きました。
23区の位置関係は曖昧だったし、周りは高層ビルだらけだし、迷子に何度もなりました。
とにかくスマホのGPSを頼りに動くしかなかったです。

それに病院の数もハンパない。
とにかく片っ端から巡ることにしたけど、今度は足がパンパン状態。
なので電車に切り替えたんですが、初心者に電車は更にハードルが高かった。
山手線の外回りと内回り、どっちが早く行けるのか?まずそこなんですよね(^^;
その上、誰に聞いたらいいかもわからない。「ああ、もうダメだ。」って半泣き状態で田舎に戻りました。

正直、田舎者には都会の作りはややこし過ぎでした。
こんな状態で、どの区がよくて、どの病院がいいかなんて到底わかるはずがないですよね。
結局2回行ったけど、区内を歩いて、病院の中をグルグル見るだけで精一杯でした。
こうして「1人東京見学」はわりと早めに終了した感じです。

愛媛に一旦戻って反省

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1人きりの転職活動は無謀すぎでした。
2回東京に行ったら、さすがに鈍感な私にもわかりました。
どうにかしたいなって考えているうちに、ちょっと考える方向を切り替えることに。
「どの病院がいいかの前に、もっと楽で効率的な探し方ってないか?」と。
年間40万人が上京するということは、私みたいに田舎から東京に就職したい看護師って絶対いるはずだよね?そんな疑問がわいたからです。
というわけで、病院や求人を探すのではなく、ベストな転職方法は何だろう?に切りかえました。

そう!と決めたら、スマホで検索開始です。

キーワード

「看護師 転職 東京」
「看護師 上京」
「看護師 東京 行きたい」
「看護師 求人 東京」

けっこうな数がヒットしました。
あ、みんな同じこと検索してるよね?
やっぱりなーって。ちょと安心したのを覚えています。

その中から、上京する田舎の看護師(=わたし)をサポートしてくれる転職サイトを1つ選んでみました。(今思うと、この瞬間が間違いなく「ターニングポイント」だったかな。)

※ちなみに利用したのはこのサイト。すごく助かりました!
上京のサポートをしてもらえる転職サイト

東京での転職活動、後半戦→成功!

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2回目の転職活動。
まず前回との違いは「1人じゃない」ってこと。
”転職エージェント”っていうかなり強そうな味方をつけて、あらためてスタートしました。

登録のあとの流れはこんな感じでした。

活動1日目:転職サイトに登録

スマホでポチポチとやってみた。時間でいうと3分もかからなかったです。

活動2日目:電話でカウンセリング

登録したその日、いや翌日だったかな。
転職アドバイザーの林さんという男の人から連絡がありました。
彼も地方出身者。
今は東京で働いているらしいです。
わたしの専任らしく、仕事以外の上京の流れや手順、ばくぜんとした不安まで。
とにかくイロイロと聞き出すのがうまかった。
もちろん話し上手だし聞き上手。
だから、自然とわたしの身の上相談にまで乗ってもらっていましたね(笑)

そうそう、新たな発見もありました。
カウンセリングを受ける前は、「働くなら東京23区!」って変なイメージを持っていたんです。
でも、意外と立川や八王子の方が同じ東京でも住みやすいらしいですね。
渋谷や港区みたいにごちゃごちゃしてないし、家賃や物価の相場も3~4万円、場所によってはもっと安いんですって。
とにかく、カウンセリングのおかげで、わたしの希望だけはすべて伝えられた感じですね。

活動4日目:求人の紹介

それからは連絡のたびに3,4件の病院を紹介してくれました。
病院の住所や患者数といった基本的な情報は、事前にメールで送ってくれたので。
電話では、むしろ上京する看護師にとって重要なことだけを教えてくれました。

重要なポイント

・病院見学の交通費を支給してくれる病院がある!
・引っ越し費用もちの病院がある!
・家具付きの寮完備の病院がある!

これはかなり助かった~!
ぶっちゃけ貯金50万ぐらいしかなかったので。(汗)
多い!って思う人もいるかもしれませんが、上京組はみな100万以上貯めてましたからね。
すかさず、「できれば3つともあてはまる病院がいいです~。」
と大胆なリクエストもさせていただきました。

翌日夕飯食べてたら、また林さんから連絡が。
今度は6件の求人を紹介してくれました。
なんと、リクエストした3つの条件すべてクリア!
あ、でも1件だけ家具付きじゃなかったかな。
このときから、「もしかしたら東京行けるかも!!」と思えるようになりました。

林さんからの情報はまだまだあります(笑)
病院の内情についてです。
「え、こんなことまで教えてもらっていいの?」
って、こっちが引くぐらいのマジなやつを話してくれました。

林さん情報(マジなやつ)

・働いている看護師の平均年齢
・既婚率
・ナースステーションの雰囲気の良し悪し
・婦長や師長の性格
・1日の仕事の流れ
・残業がどれぐらいあるか/ないか

あとは、地方出身者の人数、愛媛県出身がいるか/いないかまで(笑)
どれも病院ごとに丁寧に教えてくれましたね。

最後にこんな裏情報までありました。

ふつうは聞けない(汗)
・有休取得率や日数
・過去に人間関係のいざこざがある/ないとか
・トラブルで辞めた看護師はいる/いないとか

いちいち聞かなくても、林さんのほうから話してくださいました。
たぶんですが、今までも沢山の看護師さんをサポートしてるから情報も持ってるし、聞かれるツボもわかってる感じでした。
わたしは、気に入ったかどうか選ぶだけだったんです。
聞いて興味があったら候補に挙げる、じゃなかったらパスみたいな感じで。
毎度3~6件ずつ提案してくれました。
その結果、4つの候補に絞り込めました。

活動10日目:面接

絞り込んだといっても、まだ4件ありました。
どれも捨てがたい求人ばかりで(^^;
林さんに相談すると、じゃあ4件とも病院見学に行きますか?と笑顔で即答でした。
でも、見学のたびに東京に行きたくないですよね。
だから「1回で4件すべて見学したいです。」と、とりあえず林さんに希望だけ伝えてみました。
翌日の夜には、1回でできるように見学の日程を病院と調整してくれていましたね。
しかも移動の交通費はすべて病院持ちでした(ラッキー)

当日、一応4件すべて見学しました(さすがに疲れちゃった^^)
結果、2件目の病院が1番良かったかな。
4件目が終わった後に、林さんにも伝えました。

わたし:「2件目の○○病院が良かったです。」
林さん:「ちょっと待っててね。」とおもむろにスマホをいじる。
林さん:「うん、OK。じゃあ今から行こう。」

実は、見学してよかったらその場で面接もできるように林さんが調整してくれていたんですよね。
(ハヤシスゲー!)
とはいえ、いきなり面接は気が引けちゃって。
でも林さんも同席してくれたし、面接は名ばかりの顔合わせみたいな軽いものでした。
病院は、「林さんが紹介する看護師なら!」と最初からあたたかく迎えてくれていたので、こっちも緊張せずに終わった感じです。トントン拍子ってこういうことなのか。
その日のうちに面接も完了。
こんなにスムーズにいくなんて、思ってもみませんでした。

活動2週間目:内定

土日をはさんだ月曜日。
朝一で林さんから連絡がありました。

「先日はお疲れ様でした。○○病院から内定の連絡がありました。おめでとうございます。」

「え、ええーーーーーーっ!」
「あ、ありがとうございます!」(涙)

内定の連絡までもが早かった。
電話を切った後、しばらくポカーンとしてましたね(笑)
上京組に仲間入りした喜びみたいなのがジワっときました。

活動3週間目:引っ越し

内定が決まってからも、転職エージェントのサポートは続きました。
林さんは、引っ越しのスケジュールや、入職日の調整もやってくれました。
引っ越し費用、移動費用、家具付きの寮も手配済み。

わたしがしたこと

引っ越しの準備(洋服や小物ぐらいですけどね)
地元の友達との送別会(飲み会ですが^^)
親への挨拶(ご飯食べに行ったついでにチョロっとね)

身の回りのことだけやればよかったです。
そして入職一週間前。東京の病院寮に引っ越し完了!

活動一カ月後:都内総合病院に入職

そしてあっという間にユニフォームの確認、入職の書類も提出完了。
事前にサイズの確認してたし、書類も早めにもらっていたのでスムーズに終わりました。
ほんと林さん、グッジョブだわ~。

というわけで、東京都立川市の総合病院に無事入職できました。

追記:林さんに感謝して、信頼できる転職サイトを紹介しておきますね。
→→→オススメの転職サイトベスト3

入職一カ月後

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今も林さんとたまにやりとりしています。
入職後の感想とか、待遇や条件面の問題はないかとか。ナースステーションの雰囲気はどうだとか。
ヒアリングがメインですね。

あとは、東京の生活もだいぶ慣れました。
寮っていうのが大きいかもしれません。
わたしみたいな田舎出身の看護師がたくさんいるので、ホームシックにもならないし悩みも相談できるしホントに良かったです。今度、同じ愛媛出身のKさんと一緒に帰省する予定です。
”ドリーム松山”に久々に乗ります(笑)

地元で同期会に参加

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2週間後。愛媛に戻ると、同期会がありました。
20名ぐらいが参加。
大きなテーブルが2つ。
最初はバラバラに座りました。
でも、1時間もすると「地元組」と「上京組」に分かれてました。
わたしも自然と「上京組」のテーブルに仲間入り。
周りにいた友達から「キレイになった!」って言われました^^;
どうやら私にもオーラがついたらしいです。
これが上京パワーか!と実感しました。

東京で転職できた2つの理由

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上京してみてわかったことが2つあります。
まず、「20代だから上京できた」ってこと。
5年、10年後ならきっとダメだったと思います。
見た目とかの問題じゃありません。
むしろ30代の方が経験がある分、転職は有利かもしれないです。
勢い、憧れ、ノリ、冒険心、好奇心は、年齢を重ねると消耗してしまうものです。
だから20代でよかったと、そう思っています。
たとえ失敗しても地元に戻ってやり直せるのは、若さの特権だったりしますよね。

そしてもう1つわかったことがありました。
「転職する手段が大事」ってことです。
わたしの場合、ギブアップ寸前で林さんと出会えたから、都会の変な圧力におしつぶされることもなく、完走できました。
転職活動じゃなくて旅行だったら、多少のハプニングもいい思い出になるかもしれないけど、転職にハプニングは不要ですよね。林さんのようなツアコンつきのパッケージツアーが転職活動にはベストだと実感しています。

「20代だった。」
「林さん(転職アドバイザー)がいた。」

これがわたしの転職成功の秘訣です。

追記:後輩から「どこのサイトが良いか教えて!」と聞かれたので。どうぞ。
→→→安心して利用できる転職サイトベスト3